PHPは初めて学ぶ言語としては比較的難易度が低く、それほどの勉強時間を要せずとも使えるようになるだろう。PHPは型の縛りがゆるく、比較的自由度の高い記述が可能な言語であるためだ。
しかし、いい加減な記述でも動いてくれるということは、その分だけバグを生みやすく、結果としてプログラミングの保守性も下がってしまう可能性があると言える。とっつきやすさの代償として、上級者になるためにはその実装方法についてしっかりと継続的に学習する必要がある。
上級者を目指すためには、まずはオブジェクト指向に関する知識を学ぶことが大切だ。PHPはオブジェクト指向に対応した言語であり、クラスや継承、インターフェースなどを用いることにより、より汎用性と保守性の高いプログラミングが書けるようになる。
また、オブジェクト指向を学ぶにあたり、実装の目的にあったデザインパターンを学ぶことも大事だ。
往々にして実装しようとしているものは、これまで先人が類似のプログラミングを書いてきているものであり、その効率的な書き方を抽出したデザインパターンを用いることが最適解である場合が少なくない。オブジェクト指向とデザインパターンを用いれば、今以上に洗練されたプログラミングを書けるようになるだろう。
その他プログラミングの可読性をあげるため変数や関数の命名について学ぶなど、PHPで求められる学習に終わりはない。そのため、一人前のプログラマになるには、地道で継続的な努力が必要になる。
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